AI で小説を書く方法:あらすじから第一章まで
AI で小説を構想し、全体のあらすじ、巻別・十章単位の構成を経て第一章を書く手順。ミステリーの例と prompt を紹介。
「すばらしい小説を書いて」と頼むだけでは、人物、ジャンル、筋書きをモデルに任せることになります。
架空のミステリーを例に、小説全体を構想し、巻と章のグループに分けて、第一章を書くまでを見ていきます。
物語のアイデアを伝える
完成した設定資料は要りません。人物、状況、いくつかの好みがあれば始められます。
海辺の小さな町を舞台にしたミステリーを書きたいです。主人公のノラは時計職人の見習いで、町中の時計が毎日一分ずつ遅れることに気づきます。父の失踪を物語の中心にしてください。静かで不穏な雰囲気を保ち、冒頭に選ばれし者や秘密結社は登場させないでください。考えられる方向を三つ提案し、まだ本文は書かないでください。
方向を選び、気に入らない部分を直します。たとえば「父親を黒幕にしないでください。娘を守ろうとして悪い判断をした普通の人です」。
小説全体を構想してから、巻と章のグループに分ける
1. 全体のあらすじ:1,000 語未満で結末まで示す
始まり、展開、結末を決めます。謎の真相も結末も含めてください。作業用の構成なので、ネタバレを隠す必要はありません。こう送ります。
選んだ方向で全体のあらすじを作ってください。1,000 語未満に収めてください。ノラが父の時計を受け取るところから、調べる理由、妨害する人物、発見すること、最後の選択まで説明してください。父は黒幕ではなく、彼女を守るために悪い判断をしました。まず章分けせず、物語の全体を書いてください。
例:
時計職人見習いのノラに、行方不明の父の時計が届く。包みの消印は明日の日付だった。修理記録をたどって古い灯台に着くと、過去へメッセージを送る機械があり、町の時計から毎日一分ずつ奪っていた。
三年前、父はノラがフェリー事故で死ぬという警告を受け取った。機械を使って運航予定を変えると、ノラは助かったが、別の船が事故に巻き込まれた。機械を止めようとした父は港の責任者に監禁された。責任者は機械の気象予測で航運を支配し、父は町に手がかりを送り返そうとしている。
ノラは父が生きていること、そして父が事故における自身の責任を隠していたことを知る。郵便配達員と航運記録を集めて責任者の不正を暴こうとするが、機械の時間誤差が蓄積し、次の嵐の警報が手遅れになると判明する。父は逃げるよう言う。ノラは残り、避難を手伝い、機械を止めるため灯台に入る。
嵐の中で電源を切り、父と脱出する。港の責任者は調査を受けるが、父も自分の行いを説明しなければならない。ノラは父を罪に結びつける記録の破棄を拒む。町の時計は正常に戻り、父の時計もついに店の時計と同じ時を刻む。
2. 巻別の構成:各巻約 500 語
全体の物語がまとまったら、各巻の範囲を決めます。六十章なら二十章ずつの三巻にし、時計の調査、父の選択の解明、嵐と機械の停止へと進めます。
あらすじを各二十章の三巻に分けてください。一巻約 500 語で、目的、主筋、人物と関係の変化、伏線の提示と回収、巻末の転機を示してください。一巻ですべての謎を明かさないでください。三巻では父の責任とノラの選択を決着させてください。まだ各章は列挙しないでください。
以下は第一巻の構成を短くまとめた例です。
第一巻:明日の消印(第 1〜20 章)
この巻の目的は、一つの不思議な時計からノラを古い灯台へ導き、父の失踪が聞かされていたものと違うと気づかせること。最初は差出人を見つければ父につながると考える。雇い主は時計に見覚えがあるが、ノラの父が最後に訪れたときの説明が食い違う。ノラが店の修理記録を調べると、その日の項目が書き換えられている。
郵便配達員の協力で配達経路をたどり、灯台の近くの古い郵便受けで父の手紙を見つける。最後の一枚がないため、助けを求めているのか、やめろと警告しているのか判断できない。時計の異常を雇い主に話すと、翌日誰かが返却を要求する。配達員は警察に相談したがるが、ノラは証拠を失うのを恐れる。何と向き合っているのかわからないうちに、この対立が調査を危うくする。
この巻を担うのはノラ、雇い主、配達員。雇い主はかつてノラの父の機械修理を手伝っており、巻き込まれるのが怖くて過去を隠す。配達員は配達を助けるところから、危険を共にする仲間へ変わる。港の責任者は尋問や古い記録の持ち去りを通じて姿を見せる。時計を欲しがる理由は、この段階では明かさない。
三つの伏線を置く。明日の消印、書き換えられた修理日、手紙の「予報を信じるな」。消印は灯台へ導く。日付の改変は二巻で事故記録と比べる際に意味を持つ。予報への警告は三巻の嵐の前に回収する。巻末では、最近の修理注文書に父の筆跡を見つける。父はまだ生きていて、誰かが今も機械の仕事をさせているかもしれない。
3. 章グループ:十章一組、各約 100 語
十章ごとに短い筋書きを作ります。六十章なら六組です。個々の章題は後で構いません。
巻別構成を使い、十章ずつ六組を計画してください。各約 100 語で、冒頭の状況から発見や転機まで、どう進むか説明してください。伏線と種明かしは巻別構成の順序を守ってください。
六組すべてを短く示した例です。
| 章グループ | 筋書き |
|---|---|
| 1〜10 | ノラが父の時計を受け取り、明日の消印に気づく。雇い主が質問を避けるため、修理記録をたどって灯台近くの住所へ行く。配達員が経路を調べるのを助け、二人は古い郵便受けにノラの父の手紙を見つけるが、最後の一枚がない。 |
| 11〜20 | ノラは時計の異常を公表しようとする。誰かが返却を求め、雇い主はやめるよう促す。警察に相談するか配達員と口論した後、持ち去られる記録を追う。最近の修理注文書には父の筆跡があり、生存の可能性が浮かぶ。 |
| 21〜30 | 三年前のフェリー記録を調べる。直前の運航変更の後、別の船が関わる事故が起きていた。雇い主はノラの父の灯台の機械修理を手伝ったと認める。ノラは父に救われたと知るが、父が他人に危険を負わせたことを受け入れるのに葛藤する。 |
| 31〜40 | ノラと配達員は灯台に入り、監禁されたノラの父を見つける。責任者が機械の気象予測を使っていると知る。父は運航予定を変えたと認め、機械の記録を渡す。ノラは父と逃げるだけでは済ませず、ほかの被害者を調べるため証拠を残す。 |
| 41〜50 | 機械の記録と予報を比較し、時間誤差で隠れた嵐を見つける。責任者が警告を妨害する。配達員は記録を持って助けを求め、ノラは機械停止を準備する。父は代わりに行くと申し出るが、ノラは港の避難を手伝うよう頼む。 |
| 51〜60 | 嵐が早く到来する。ノラが電源を切り、避難を手伝った父が戻る。二人は記録を持って脱出する。調査員が航運事業を調べ、ノラは責任者と父の両方の責任を示す証拠を提出する。町の時計と父の時計が同じ時を刻んで物語が終わる。 |
第一章の終わりを明確に指定する
三層の計画が固まったら、第一章の始まり、明かす情報、止める場所を依頼に入れます。
ノラの視点で第一章を書いてください。客の時計を直していると、郵便で父の時計が届きます。動作と配達員との短い会話で、父が三年間行方不明だと伝えてください。消印が明日の日付だと気づいたところで終えてください。時計の仕組みや灯台との関係はまだ明かさないでください。
文体の要望は、結果を確認できるほど具体的にすると役立ちます。「文学的に」は判断が難しいですが、「会話を短くし、抽象的なたとえを減らし、感情を動作で見せる」なら確認できます。
気になる箇所を直す
初稿にこんな心情描写があったとします。
ノラは、世界からすべての色が失われたかのような、言い表せない悲しみを感じた。
動作に置き換えられます。
彼女は時計を裏返し、また戻した。ケースの内側にはまだ傷があった。十歳のときに自分がつけた傷だった。
何を変え、何を残すかをモデルに伝えます。
ノラの感情を説明する文が多すぎます。「感じた」「気づいた」を減らしてください。時計を扱う動作で、父をどれほど恋しく思っているか示してください。出来事と結末は残してください。
Moziflow でこの本を始める
以下の手順では英語の画面を使います。Moziflow をインストールし、ローカルのワークスペースを選び、Pro の利用権限があるアカウントにログインし、モデルを設定したら:
- サイドバー下部の + Create New Book をクリックし、Create with Mozi を選びます。
- 新しい会話の入力欄の下で利用可能なモデルを選び、この記事の最初の物語構想 prompt を貼り付け、送信矢印をクリックします。
- 方向を選び、全体のあらすじ、巻別構成、章グループを順に検討してから、Mozi に書籍の作成を頼みます。実行確認が出たら、作成される内容を確認して Confirm をクリックします。
- 書籍が作成されサイドバーに表示されるまで待ちます。題名 をクリックしてその本の会話に入り、この記事の第一章執筆用 prompt を送ります。
- 執筆完了後、サイドバーの Chapter 1 をクリックして本文を読みます。同じ会話で具体的な修正を頼むか、本文を直接編集できます。
モデルの利用料は、選んだプロバイダーから別途請求されます。